医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

裁判所が否定した社会的評価の低下と損害賠償請求

RISFAXとの訴訟に突き進む大正製薬の企業姿勢

2024年8月15日号

 経済力や政治力にものを言わせ、嫌がらせ、恫喝効果による言論威圧、金銭・精神・労力消耗などを主眼に置く訴訟を俗に「スラップ訴訟」と呼ぶ。これもそうした類のものではないか。  上原家が支配する大正製薬ホールディングスは、姉妹紙日刊「RISFAX」が報じた同社リストラ記事が名誉毀損に当たり、社会的評価を低下させたと主張し、23年10月、発行元の医薬経済社を相手取り損害賠償請求訴訟を東京地裁に提起した。  大正製薬HDは、無理筋な主張を繰り広げ、損害賠償金550万円を支払え、そしてRISFAXに「記事は事実無根であることが判明しました」などと詫びる「謝罪広告」を掲載せよと訴え出たが、東京地裁は7月17日付でいずれの請求も「理由がない」と棄却。小社の主張をすべて認める至極真っ当な一審判決となった。  しかし、よほど納得がいかないのか、好...  経済力や政治力にものを言わせ、嫌がらせ、恫喝効果による言論威圧、金銭・精神・労力消耗などを主眼に置く訴訟を俗に「スラップ訴訟」と呼ぶ。これもそうした類のものではないか。  上原家が支配する大正製薬ホールディングスは、姉妹紙日刊「RISFAX」が報じた同社リストラ記事が名誉毀損に当たり、社会的評価を低下させたと主張し、23年10月、発行元の医薬経済社を相手取り損害賠償請求訴訟を東京地裁に提起した。  大正製薬HDは、無理筋な主張を繰り広げ、損害賠償金550万円を支払え、そしてRISFAXに「記事は事実無根であることが判明しました」などと詫びる「謝罪広告」を掲載せよと訴え出たが、東京地裁は7月17日付でいずれの請求も「理由がない」と棄却。小社の主張をすべて認める至極真っ当な一審判決となった。  しかし、よほど納得がいかないのか、好戦

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence